まるよしよもやま話(沖縄・伊良部島)

2002年4月に発売され宮古島で大ベストセラーになった「読めば宮古」。 そんな話が伊良部にもたくさんあります。 伊良部島の民宿まるよしで夜な夜な語られる伊良部の話「まるよしよもやま話」のページです。

カテゴリ: サシバ

2002年4月に発売され宮古島で大ベストセラーになった「読めば宮古」。そんな話が伊良部にもたくさんあります。まるよしで夜な夜な語られる伊良部の話を紹介していきます。

【伊良部の風物詩】
<サシバの渡り2023>
今年の夏は異常に暑く、猛暑などに関する天候異変のニュースが毎日のように流れています。
伊良部島も例外でなく、海水温も高く、体感では7月よりも高く感じます。
例年南風が北よりの風に変わる時期でも、南風が吹くムシムシした暑い日が続きました。
もっともこれは9月の終わりに発生して、南西諸島の南を通過した台風14号の影響だとも言われています。
飛行機は向かい風で離着陸するので、17エンドで飛行機の着陸を待つ観光客にとって南風はラッキーでしたが、例年の渡りを待つサシバにとってはいい迷惑です。
下地島のポイントではサシバの渡りを調査する係員の方が登場していますが、10月5日には、まだ50羽ほどとのことでした。
今週のどこかからか、北風に変わるタイミングあるようなので、その日から壮大な渡りが見られるかもしれません。
そんな話をしていたら、風向きか北東に変わった10月9日には下地島ではたくさんのサシバが舞った雄大な光景が見られました。
翌日の報道では700羽はカウントされたとの事です。
この時期伊良部島を訪れた方は、海を見ているだけでなく、空を見上げてみてください。
毎年寒露の頃から始まる伊良部の風物詩に出会えるかもしれません。
20231009サシバの渡り




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【伊良部の自然】
<サシバの留鳥2>
近年渡りの数は減りましたが、伊良部島の秋の風物詩はサシバの渡りです。
毎年、10月8日の寒露の頃から2,3週間が渡りの季節です。
こちらではタカと呼ばれるサシバの渡りを目当てに伊良部島を訪れる人もいます。
このころに北から東南アジアを目指して渡ってくるサシバですが、体力の限界で経由地の伊良部島に住み着いて、春の北への渡りを待つ鳥もいます。
一年中伊良部島にいる鳥を留鳥というそうですが、この鳥もサシバの留鳥と言うのでしょうか?
そんな訳で今は渡りの季節ではありませんが、サシバと遭遇する事があります。
下地島のゴルフ場付近や国仲橋からたいこばしへ向かう下地島の一周道路付近でよく見かけます。
「伊良部町」が1990年(平成2年)に発行した「いらぶの自然」という本によると、越冬するサシバは朝の6時30分ごろから7時ころにかけて自分のエサ場にでてきて、近くの電線や木などにとまって獲物を狙うそうです。
畑の近くをエサ場とするサシバはバッタやネズミを、森をエサ場にするサシバはトカゲ、カエルやヘビを捕まえるという事です。
エサを捕るのは午前9時から午後1時頃の間が多いそうなので、興味のある方は是非観察してみてください。
渡りの季節に見られる壮大な鷹柱は見られなくても、季節外れにサシバと遭遇した方はラッキーと思ってください。
ただし、ここ数年前から住んでいるコウノトリのように、幸せを運ぶと言う話は聞いた事はありません。
サシバの留鳥2




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【伊良部の風物詩】
<サシバの渡り2021>
10月8日の寒露の声を聞くと、今年もサシバが舞い始めました。
この頃から、サシバの飛来を調査する係員も定点観測を始めます。
風向きも北東の風が強まり、風に乗ってサシバがやってきます。
ところが10月はじめに発生して超大型と騒がれた台風18号の影響で、10月10日頃から宮古島地方は大荒れの天気が続きました。
直撃しなかったことは幸いですが、結構離れていても大きな影響を受けました。
11日の空の便は軒並み欠航で、海も荒れてダイビング船は姿を消しました。
風向きが変わったせいかこの間、サシバの噂も耳にしませんでした。
回復の兆しが見え始めた12日、13日頃には下地島空港近くの山には夕方になると、サシバが集合してきます。
高い空の上で群れをなして旋回して、どんどん数を増す姿は壮観です。
伊良部ではサシバの事をタカと言います。
今訪れているあなたも、来年以降この時期に来られる予定のあなたも、観光やマリンスポーツで充分楽しんだあとの夕方は、伊良部の風物詩を堪能してください。
サシバ2021




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【んなまぬ(今の)伊良部】
<フナウサギバナタのサシバ>
フナウサギ展望台00 (692x1024)伊良部島の観光名所のフナウサギバナタ。
凛としたリアルなサシバが人気でしたが、塩害などによるコンクリートの劣化で羽根が落ちて危険と判断されて、7月10日からの撤去工事の末、その姿を消しました。
フナウサギバナタ(船を見送る岬)の名前でわかる通り、風当たりの強い高台に建っているため、潮風による痛みはやむを得ないと思う反面、姿を消したのは寂しい限りです。
サシバは伊良部島のシンボルであるため、サシバを形どった建造物がいくつかあります。
フナウサギのサシバはその中でも人気はトップクラスで、伊良部島を訪れるたびに必ず会いに来る人もいます。
今年10月に伊良部島を訪れた人の中には「渡りの群れと一緒に飛んで行ってしまった」と嘆く人もいましたが、再建されて来年の寒露の頃に戻ってきてくれれば大変うれしいです。

フナウサギ展望台01 (1024x691) フナウサギバナタ展望台02 (1024x693)


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【んきゃーん(昔の)伊良部】
<不倫の森>
1972年沖縄が本土に復帰しました。
サシバはこの年に保護鳥となり、捕獲が禁止されました。
サシバの捕獲が禁止されると、抜け道を求める人が続々と出現します。
佐和田の深底地区の竹中と呼ばれていた場所では、サシバを捕ったり、魚釣りの竿に利用される長い竹が生えていたそうです。
当時この辺りは、不倫の森と呼ばれていて秘密のデートの場所だったと同時にサシバ捕りの場所でもありました。
サシバ捕りにはアベックで森に車を乗り入れます。
当局の監視の目を逃れて、ツギャという囮小屋で待ち伏せしたり、木に登って長い竹竿でサシバを捕まえます。
サシバ捕りに使った竹は森に隠され、捕ったサシバはスペアタイヤが入るスペースに入れられます。
監視員もそこまでのチェックはしなかったそうですし、不倫を装ったカップルへの監視は自然と緩みます。
時は流れて、元祖不倫の森付近は灌漑用のため池になって、周辺には竹も見当たらずネムノキが生い茂っています。
森に入れなくなると密会の場所は牧山に移って、牧山付近の森が不倫の森と呼ばれるようになります。
今でも夜に牧山辺りに行くと、ヤマインと呼ばれます。
深底地区 (1024x691)


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伊良部の風物詩】
<サシバの渡り2018>
寒露が過ぎて連日サシバの渡りの話題が報道されていますが、伊良部島・下地島でもサシバを目当てに訪れる人が増えています。
下地島の管制塔付近では、長い望遠レンズを付けたカメラを構えた人や新聞社の車も見かけられます。
下地島でカボチャの植え付けをしていたおじぃの話によると、今年は例年以上に渡りの数が多いという事です。
サシバを見るには夕方が良いようですが、夕暮れが近くなると、サシバはすでにねぐらになる木に留まっていて、見られる数は減るようです。
おじぃの話ではサシバは満月の日には夜でも渡って来るとかですが、確実に見るには夕方3時位から5時過ぎまで腰を据えて待つのが良いようです。
20181018サシバ2018 (1024x692)


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伊良部の風物詩】
<シローミータカ>
今年も寒露が過ぎて、サシバの渡りの便りがチラホラ聞こえる季節になりました。
沖縄県では10月8日から伊良部庁舎屋上でサシバの飛来数調査を行っているそうですが、まだ大量の飛来のニュースは聞こえて来ません。
サシバの捕獲が禁止される前、捕獲小屋で囮になるサシバは赤い眼をしたアカミータカと呼ばれる壮年のサシバです。
黄色の眼をしたサシバはツンミーと言って元気な青年のサシバで、青黒い眼をしたアオミーは子供のサシバだそうです。
もっと歳をとるとサシバの眼も白内障で白くなりスッスミータカ、内地の言葉ではシロミータカと呼ばれるのでしょうか。
一説によると、囮のサシバはツンミーという説もあります。


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伊良部の風物詩】
<サシバの遊び>
サシバの捕獲が禁止される前、サシバの渡りが始まると皆サシバ捕りにいそしみました。
捕られたサシバは羽根を切られ床下で飼われます。
サシバは絞められて、羽をむしられ大鍋に入れられ、貴重な栄養源になりました。
サシバは栄養源ばかりではなく、ケガをしないように爪を切って子供のあそび道具にもなりました。
羽根を切ったサシバに下駄などの重りを付けて飛ばして遊びます。
今の時代では動物保護団体から確実に苦情が来ますが、オモチャの少ない伊良部島では当時、天からの贈り物として年に一度の楽しみでした。
昔は空が暗くなるほど渡ってきたと言われるサシバですが、サシバの保護が始まる頃から数が減ってきたと言われています。
気候の変化や森林の減少、伊良部島よりもっと南の島での乱獲などと原因は色々取り沙汰されていますが皮肉な事です。
是非又サシバが空を埋め尽くす景色を見たいものです。


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伊良部の風物詩】
<遅れて来たサシバ>
今年(2016年)はサシバの渡りが遅れているようです。
まるよしでも「サシバのサも見えんよ」と話題になっていましたが、新聞報道によると10月16日頃からサシバの数も増えて来たようです。
伊良部島でも夕方になると空港の管制塔付近に双眼鏡や望遠レンズの付いたカメラを持つ人が増えて来ました。
寒露から一週間余り経っていますが、渡りが遅れたのは9月から10月に掛けて台風がたくさん来た為だと言われています。
地球温暖化の影響はサシバの渡りにも影響しているようです。


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伊良部の風物詩】
<サシバの捕獲小屋>
サシバの捕獲が禁止される前は、渡りの頃になると高い松の木などの上にツギャと呼ばれる茅葺きの捕獲小屋を作ってサシバ捕りをしたそうです。
南向きに竿を一本渡し囮のサシバを留まらせておきます。
囮のサシバはツンミーと言って黄色の眼をした若いサシバです。
他のサシバはツンミーの魅力に惹かれて捕獲小屋にフラフラと寄って来るそうです。
まるでイーザトのネオン街のお姉様に捕獲されるお兄さんのようです。
そこをすかさず先端にマーニという植物の繊維で編んだ輪を付けた長い竿でサシバを捕まえます。
当時は部落の人が毎日一人あたり50羽ほど捕まえても空が暗くなるほどサシバが渡って来たそうです。
この話とは別に、囮には赤い眼をしたアカミーという壮年の雄を使うという説もあります。


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伊良部の自然】
<サシバの留鳥>
渡り鳥のサシバですが伊良部に住みつくものもいます。
サシバの留鳥と言うそうです。
渡口付近やゴルフ場、下地島の入り江あたりで空を舞うことがあります。
渡るのに疲れたのか、面倒くさいのか、よっぽど伊良部が気に入ったのか、鳥にも性格が色々あるようです。
サシバの留鳥のように旅の途中で伊良部に住みついてしまった人もいます。


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伊良部の風物詩】
<サシバの入札>
昔むかしサシバの捕獲がまだ禁じられていなかったころ、サシバの捕獲は伊良部の風物詩でした。
捕獲小屋でおとりのサシバを使って捕ったり、先端に輪をつけた長い竿で捕ったりしていたそうです。
当時は食料難でサシバは重要なタンパク源でした。
羽をむしると身は意外に小さく握りこぶし位の大きさでしたが、年に一度の自然の恵みとしてとても美味しく感じられたそうです。
高い松の木がある山を所有するNさんのおじぃは、その松に木に留まるサシバ捕獲の権利の入札をやっていたそうです。
恐るべし。


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伊良部の風物詩】
<サシバの達人>
サシバの捕獲が禁止されると渡りの頃にはパトカーが巡回したり、下地島に入る道で取り締まりをやっていました。
しかし、長年の習慣とは恐ろしいものでサシバを捕る人は後を絶たなかったそうです。
かつてのその道の達人は警察に捕まっても3日間お泊りすれば大丈夫と言っておりました。
恐るべし達人たち。


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伊良部の風物詩】
<サシバの渡り>
伊良部島はサシバの渡りの経由地になっています。
自然の摂理とは不思議なもので、毎年10月8日前後の寒露の頃になるとはかったようにサシバが空を舞いはじめます。
牧山近辺、白鳥崎からフナウサギバナタ近辺、まるよしの近くでは下地島空港の管制塔付近に多く見られます。
夕方の日が沈む頃にはねぐらを求めて空を旋回します。
最近では数も減ったそうですが、鷹柱(サシバの集団が上昇気流に乗って帆翔しながら上昇する様子が、丁度蚊柱に似ていることから呼ばれているもの)が見られる時もあります。


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