まるよしよもやま話(沖縄・伊良部島)

2002年4月に発売され宮古島で大ベストセラーになった「読めば宮古」。 そんな話が伊良部にもたくさんあります。 伊良部島の民宿まるよしで夜な夜な語られる伊良部の話「まるよしよもやま話」のページです。

カテゴリ: 伊良部の不思議

2002年4月に発売され宮古島で大ベストセラーになった「読めば宮古」。そんな話が伊良部にもたくさんあります。まるよしで夜な夜な語られる伊良部の話を紹介していきます。

【伊良部の不思議】
<スーフツミー2022>
以前にも話題になったスーフツミーですが、久々に訪れるといつの間にか小さな鳥居が3つ建っていました。
まるよしのスタッフの間では「誰かが神願いをしたのかね」という話でしたが、一体いつ誰が建てたものでしょうか。
スーフツミーとは伊良部島の西海岸のあずまや近くにある、石灰岩が陥没して出来た海まで続く縦穴で、今はコンクリートで埋められています。
埋められる前は、海が荒れると海水が潮を吹くように吹上がって潮吹目(スーフツミー)と呼ばれていました。
改めてスーフツミーをよくよく見ると、コンクリートで固められた一部に穴が空いているように見えます。
以前は空いていなかったので、新たに開けられたもののようです。
穴に手を入れてみると、生暖かい空気が登ってきています。
間違いなく海と通じていて、まるで呼吸をしているようです。
そう言えば、かつて国仲橋近くの井戸も隙間なく埋め立てられたあとに、井戸が呼吸をするための穴が開けられたと聞いています。
スーフツミーの周りには石が積み上げられていましたが、これも以前には無かったものです。
積まれた石は、スーフツミーの近くにあったフカを退治した仲宗根豊見親の足跡に敷かれていた石の欠片の様でもあります。
何か不思議な事が起こったためにこのような状態になったと推測されますが、実際の所はまだ解っていません。
スーフツミー2022-2

スーフツミー2022-1

【2016年当時】
スーフツミー2016



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伊良部の不思議】
<渚にて>
内地から宮古島・伊良部島を訪れると何かが違うと感じる人が多いようです。
違いは人によっていろいろ異なると思いますが、夕暮れの渚にいるときは確実にその違いを感じるのではないでしょうか。
単に都会と田舎という違いでなく、何かがそこにあります。
そこで考えられるのは、まず渚の存在です。
伊良部島などでは単純に海と陸と区別するのではなく、その間に渚が存在します。
イノーと言われるエメラルドグリーンの内海の先には、リーフに砕ける白波とその奥の濃い青の世界が広がります。
この一連の景色の中で、寄せては返す波の下にある渚は時には海のようで、またある時は陸のような存在です。
民俗学者の谷川健一さんはその著書に、渚の二重性が人の生活を健全にするという趣旨の事を記しています。
渚は日常空間の陸地と非日常空間の他界を見渡せる場所です。
渚と同様に昼とも夜とも言えない、あわい夕暮れが無くなった都会は、人間を不健全にしているとも記しています。
今でこそ多様性が叫ばれていますが、昔は日常の生活の中で自然の奥深さを感じて、物事を色々な面から見て、考え、行動していたのではないでしょうか。
谷川さんは、渚の破壊は取り返しの付かない喪失だとも言っています。
是非あなたも伊良部島に来た折には、夕暮れ時に渚にたたずんでみてください。
白黒はっきりした現代の生活で、いつの間にか忘れていた何とも言えない心地よさが、よみがえってくるかもしれません。
佐和田の夕暮れ



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伊良部の不思議】
<コウノトリ2020冬>
昨年末12月27日に伊良部島にコウノトリが飛来して、3羽になったとの報道がありました。
12月9日には2羽目が来ているので、立て続けに2羽がやって来たことになります。
2018年に飛来して「佐和田幸田」と命名されて、住民票も出来た通称「コウタ」も孤独な生活から解放されて、一気に3羽の生活になりました。
2羽目のコウノトリの名前は「清流」という名前だそうで、コウタと同じ雄でしたが、今度来たコウノトリは「みこと」という名前の雌だそうです。
3羽仲良く共同生活するのか、雌を争う三角関係に発展するのかは不明ですが、伊良部での繁殖が期待されています。
数多くの島がある中で、なぜピンポイントで伊良部島の佐和田に来るのかは、素人には不思議としか思えません。
単に生活環境が整っているだけでは説明が付きません。
超能力で携帯電話のようにお互い交信出来るのでしょうか。
それとも子宝祈願の黒浜御嶽の見えない力によるのでしょうか。
赤ちゃんを運ぶという幸せのコウノトリ、黒浜御嶽と併せて佐和田の幸運のシンボルになりそうです。
コウノトリは実際見ると想像より大きく、かなりのインパクトがあります。
伊良部島に来られた方は、佐和田の浜や農業用貯水池で実物を探してみてください。
出会えた折りには、幸運に恵まれるかもしれませんよ。
コウノトリ2020



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伊良部の不思議】
<国仲婦人病>
伊良部島の各集落は北区と呼ばれる佐良浜に2集落、南区に5集落あります。
伊良部村史をひもとくと、南区の5村も昔は、伊良部・仲地の東区、まるよしのある国仲は中区、長浜・佐和田は西区と呼ばれた時代もあったようです。
当然、昔は今と比べて交通事情は悪くそれぞれの集落との行き来も大変で、そのため各集落で独特の文化が育ったと考えられています。
文化や生活環境の違いなのでしょうか、各集落の住民にはそれぞれ色々な特徴があると言われています。
伊良部の人はゆっくり話すが、国仲の人は早口だとか、長浜の人は先生や公務員が多いとか、佐良浜の人ははっきり物を言うとか、そのためか気性が荒いとかいろいろ言われています。
そんな中で、まことしやかに囁かれているのが国仲婦人病です。
国仲のおばぁは年取ると、左右に身体をゆすって横に揺れながら歩くようになるというものです。
その反面、伊良部のあばぁは身長が125から135センチで小柄だか、しゃかしゃか真っ直ぐ元気に歩くそうです。
伊良部島に来られた方はその真偽を確かめるために、じっくり観察してみてください。



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伊良部の不思議】
<まずむぬ>
伊良部島ではお化けや幽霊のことを「まずむぬ」とか「まずむん」といいます。
まるよしのスタッフの家では、毎夜決まった時間に犬が啼く事が多いそうです。
ある日の夜中、犬が激しく啼くので、何事かと外を見ます。
特に変わったことはないようですが、犬は啼き続けます。
そのうちスタッフには、頭が痛くなったり、気持ち悪くなったり身体に変化があらわれます。
原因はまずむぬの通り道が家の中にあったせいです。
まずむぬには通り道があって、決まった道を通るそうです。
感の悪い人は全く感じませんが、霊感の強い人はその存在を敏感に感じます。
伊良部島に泊まって夜中に犬が吠えたり、鳥が叫んだ入りしたら窓を開けて様子を見てください。
まずむぬの通り道が近くにあるかもしれません。



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伊良部の不思議】
<ヌドクビアブ>
2015年の伊良部大橋開通以来、伊良部島にも多くの観光客が訪れるようになりました。
開通した当初は、どのガイドブックにも載っている牧山展望台、渡口の浜、中の島海岸、通り池、佐和田の浜、白鳥岬、屏風岩など伊良部島と橋で繋がる下地島をグルッと一周回るコースが一般的でした。
そのうち、伊良部島の隠れたスポットだった三角点、イグアナ岩、ヌドクビアブや中の島ビーチ以外の下地島のビーチにも人が訪れるようになります。
その中で、太平洋戦争の時に日本軍が利用した洞窟としても知られているヌドクビアブは行き方が解かりづらいためか、橋が架かる前は伊良部島の一部のガイドが案内する程度でした。
伊良部大橋が開通してしばらくすると、SNSの影響もあってか宮古島からも人が訪れるようになります。
アブの入り口の狭い農道には頻繁に車が駐車しています。
普通の観光地気分で来る方もいるようですが、神聖な場所として線香を供える人もいます。
伊良部島に数多くあるアブの中でも、パワースポットとしても紹介されているアブです。
アブの中で撮った子供の写真がピンボケで、ユタに相談した人もいます。
雨が降った後は滑りやすく危険な場所もあります。
礼と節度を持って入る事はいうまではありませんが、長袖・長ズボンに運動靴や軍手の着用して自分を守る事も必要です。
心も服装も充分に準備して、不思議な空気を感じてください。
ヌドクビアブ



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伊良部の不思議】
<国仲橋>
国仲の集落から下地島に渡る現在の国仲橋は県道になっていて、佐良浜方面から下地島空港に続いていますが、昔は別の場所に橋が架かっていました。
昔の国仲橋は、まるよしから手登根商店の横をまっすぐ西に行く国仲集落のメイン道路の延長にありました。
今は入り江に降りる道になっている場所から、現在ガソリンスタンドがある辺りまで斜めに架かっていました。
かつて下地島に集落があった頃には、国仲橋のたもとに下地島の住民の御嶽があったそうです。
新しい国仲橋が架かった後に、御嶽に手を加えるといろいろと不幸な出来事が起きたそうです。
神願いをすると不思議な出来事は起こらなくなったそうですが、御嶽の有った場所は今でもそのままになっています。
乗瀬橋の近くの工事の時も、不幸な出来事が起こったと言われています。
御嶽や御嶽周辺は島の人でも勝手に入れない神聖な場所になっている場所が多くあります。
外から拝むだけにして、むやみに立ち入らない方が良いと思われます。
かつての国仲橋の伊良部島側には橋の名残が残っていて、子供たちの釣り場になっていたり、最近ではそこからマリンレジャーの業者さんが入江に出入りしています。
昨年12月にはNHKのこころ旅で火野正平さんも訪れました。
ここでの不思議な話は聞きませんし、火野さんもご無事なようなので、訪れても大丈夫と思われます。
今でも電線はそこから昔の橋に沿って入り江の上を斜めに渡っていて、かつての橋の名残になっています。
旧国仲橋跡 (1024x690)



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伊良部の不思議】
<石庭>
パワースポットという言葉がいつから出始めた解かりませんが、何年か前から宮古島でもパワースポットを巡るツアーが始まっています。
そんなツアーで必ず訪れる場所が石庭です。
全国版の旅番組でもよく取り上げられているので、ご存知の方も多いと思います。
伊良部大橋が架かると、伊良部島のスポットもそんなツアーに組み込まれるようになりました。
伊良部島は昔から神高い島と知られていて、そのような場所が数多くあります。
最近有名になって個人でも普通に訪れるようになった場所もあります。
パワースポットと呼ばれる場所は、昔から地元で神聖な場所として特別な場所になっている場所と重なることがあります。
集客のための怪しげなツアーやSNSの情報をたよりに、訪れることはお勧めしません。
ツアーの場合は昔からの事情を良く知っているガイドと一緒に、個人で行く場合は地元の人の情報をよく聞いてから行くことをお勧めします。
決まりごとを守らないと、体調の変化や地元の住民とのトラブルがあるかもしれません。
幸い石庭は個人の庭を開放している場所なので、そういう心配はないかもしれませんが、入園料を払うときに注意事項の説明があります。
宮古空港からも近いので、フライトの時間調整の時間に訪れる事もできます。
石庭 (1280x863)

石庭地図 (1280x895)



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伊良部の不思議】
<かじまやー>
かじまやーは旧暦9月7日に行われる、数え97歳の長寿のお祝いです。
かじまやーの直前に亡くなった、まるよしのスタッフのおばぁの葬式の前に事件は起きました。
まず伊良部には珍しく風のない夕方にひ孫の自転車が突然倒れます。
次にスタッフの新品のサンダルの鼻緒が切れます。
最後はやはりひ孫のバッグの紐が切れます。
よくよく聞いて見ると、履き物もバッグもおばぁの棺に入れ損ねた物です。
おばぁが「入ってないよ~」とお知らせしたのかねぇと話題になりました。
それでは自転車は何?と疑問が残りますが、答えが出ません。
そもそも、かじまやーとは子供が遊ぶ風車の事で、かじまやーのお祝いには長寿になって子どもに返るという意味合いがあるそうです。
おばぁは風車より自転車で遊んでいたのでしょうか。



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【伊良部の不思議】
<ユタ2>
伊良部大橋が開通して3年が経過した昨年あたりから、伊良部島の建設ラッシュは更に本格的になっています。
おおどころでは、内地の大型資本によるラグジュアリーホテルや小中一貫校の結いの橋学園、下地島空港ターミナルビルの建設等です。
その他にも新たな宿泊施設や土地改良等の工事が行われています。
まるよしの近くでもレンタカー施設の工事が始まりました。
大型重機を見ない日はなく、沖縄や内地から来た工事関係者の方々が沢山滞在しています。
まるよしにも宿泊や食事で色々の方がご来店されます。
そんな中に、常連になって頂いた、まるよしの近くに泊まっている関西からの職人さん達がいました。。
ある日、地元のユタが食事に来ている時に、気になった事があるとまるよしのスタッフに話を伝えます。
話というのは、別の席で食事をしていた常連の職人さん達の事です。
内容は「職人さんのうちの一人の影が薄いので、魂が幾つか抜けているのではないか」ということで、「何か起こる前にどこかに相談したほうが良いのでは」というアドバイスでした。
一応スタッフが本人にその話を伝えると、実は地元での占いでも同じような事を言われるそうです。
今泊まっている宿泊施設でも、テレビの画面がピンクや青になったり、不思議な現象に遭遇するそうです。
その宿は、以前住んでいたおじぃの思いが残っていると噂のある宿で、霊感の弱い人でも色々不思議な現象に遭遇しています。
旅の安全を祈願する宮古島の張水御嶽にお参りしたほうが良いとか、神願いをした方が良いという話がでましたが、その後どうなったのでしょう。
あらためてユタの不思議に驚かされるばかりですが、伊良部では日常のことです。
張水御嶽 (1024x692)



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【伊良部の不思議】
<ピンボケ写真>
宮古島は石灰岩が隆起して出来た島です。
石灰岩は長年の歳月の間に、波風や雨などの自然現象で削られ、数多くの洞窟が造られました。
伊良部島にも無数の洞窟がありアブと言われていますが、その中には文化財になっていたり、信仰の対象になっている場所もあります。
家族連れで神奈川から訪れるOさんは、宮古島の歴史・伝統・文化などに興味を持ち、観光地以外の場所もしばしば訪れます。
そんなOさんがある洞窟を訪れた際に、上から差し込む光があまりに幻想的で思わず写真に収めました。
ところが撮った写真を見ると、ピンボケや2重写しになって、まるで心霊写真のようです。
自分の小さなお子さんも2重に写って、心配になります。
10年ほど前から有名になった宮古島のパンプキンホールがある鍾乳洞でも、撮った写真のピントが合わないことが多いと聞きますが、なかにはホラー映画のリングを思い起こして不安になる人もいるようです。
中に入っても良いと聞いてから訪れた伊良部島の洞窟なのですが、不安は拭い去れません。
翌年、Oさんがまるよしで紹介されたユタに聞いたところ、その洞窟に入っても大丈夫だと聞かされてやっと安心しました。
ユタの話には、ほかにもいろいろ思い当たることがあって、非常に満足したとのことです。
橋の開通とともに、パワースポット巡りなどでその洞窟にも訪れる人が増えました。
ピンボケの本当の原因は解りませんが、たしかにその洞窟の中では不思議な空気を感じます。
伊良部島にはそう言った場所が、数多くあります。
地元の人にとって神聖な場所である事も多いので、自分の判断でむやみにあちこち立ち入るのは控えた方が良いでしょう。
ヌドクビアブ (1024x693)



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【伊良部の不思議】
<島流し>
伊良部島に関する不思議な話は数多くありますが、ルーツにまつわる話もその一つです。
琉球王朝時代、政治犯は八重山諸島に、刑事犯は宮古諸島に島流しになったと言われています。
そういえば沖縄を舞台とした時代劇のテンペストでも仲間由紀恵が石垣島に島流しになっていました。
離島の中でも差を付けて島同士を対立させて、統治しやすいようにした琉球王朝の作戦なのでしょうか、その名残りは今でも有ると言う人もいます。
政治犯以外の重罪犯が流されたのが宮古諸島と伝えられていますが、そのなかでも殺人等の凶悪犯が流されたのが伊良部島だとまことしやかに言われています。
そう言われて回りを見れば、確かに一見怖い顔で近寄りがたい人もいるようです。
しかし、実際の所は心優しい人が多いと気付くはずです。
俺は人殺しの子孫だと話す人もいますが、自虐ネタの冗談です。
羊の顔した狼より良いことは間違いなしです。
伊良部島を訪れた方も観光地を巡るだけでなく、是非島の人と交流して伊良部の不思議な出来事に出会ってください。
より楽しい旅になること請け合いです。
ちなみに、仲間由紀恵のルーツは伊良部島の佐良浜と言われていますが、この話とは関係有りません。



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【伊良部の不思議】
<霊感>
伊良部島は昔から神高い島として知られています。
色々な言い伝えが残っていたり、伝統的な神事が今でも行われています。
そんな島だからでしょうか、いわゆる霊感が強い人が多く住んでいます。
「夜、車を運転していて兵隊さんが通るのが見えて、道を横断するまで待っていた」とか、「普段波の立たない入り江の一部で必ず漣だっているところが有って、そこだけ夏でもヒンヤリ感じる」とか、「ずっと昔に自殺者を出した家を借りた人と話しをした人が、突然吐き気がして気分が悪くなった」とか、ぞくっとする事が普通にたくさんあって、思わず姿勢を正してしまいます。
内地からこちらに観光で来た方でも、伊良部島で何かを感じて帰る方もいます。
何年か前にたまたま豊年祭に時期に来られた方は、御嶽の中で先祖の力を感じたそうです。
今ではパワースポットという言葉ですべて片付けられますが、伊良部島ではそれだけでは単純に説明出来ない事も多いようです。
豊年祭2018 (1024x690)



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【伊良部の不思議】
<ユタ>
伊良部の人は病気になると当然病院に行きますが、ユタのところにも行く人がいます。
ユタは一種の霊能力者で家族に関する運勢、吉凶の判断、思いがけない不幸や不吉なめぐり合わせなどの災いの除災、病気の平癒祈願などを行うとされています。
ユタに相談する人はみなそれぞれ専属のユタがいて、折に触れ相談をします。
中には何人かのユタに相談する人もいます。
その時の状況で、自分と相性の合うユタが変わることもあるそうです。
内地からまるよしに通うMさんやOさんはスタッフの紹介でユタさんに運勢を占ってもらいました。
悩みのある方、興味のある方は相談してみてはいかがですか?
もやもやした気持ちが、一気に晴れるかもしれません。
伊良部ではユタの事をムヌスと言います。



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【伊良部の不思議】
<おじぃの思い>
昔、伊良部にホテルがありました。
ホテルは伊良部島では当時最先端を行くホテルで、大分繁盛しましたが、代替わりしてその後、廃業して人手に渡りました。
その後の利用については色々な話があったようですが、今は以前のホテルの形状を利用して伊良部島に長期滞在する職人さんたちが利用しています。
一代でホテルを築き上げたおじぃが心を残して行ったのか、宿泊した職人さんによると、亡くなったおじぃが毎晩出て来るそうです。
昔おじぃとおばぁが利用していた部屋の近くの部屋だと言う話です 。
ビックリした職人さんが仲間に話して別の人にもその部屋に泊まってもらうと、霊感の弱い人にもおじぃは見えるそうです。
職人さんも慣れて来て「おじぃ、ビールでも飲んでいけ」と話しかけるのですが、反応は有りません。
すると今度はおばぁが10日に一度出てくるようになります。
おじぃは毎晩出てくるので慣れたそうですが、おばぁはたまに出てくるので怖いそうです。



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伊良部の不思議】
<蛇の話>
宮古諸島にはハブが生息していないため、サトウキビ畑の中や山も安心して入れます。
以前はハブ以外の蛇は結構見かけましたが、最近は見かける件数も減ったようです。
とは言っても蛇はちゃんと生息していて、夏の暑い時期に暑さをしのぐためか、家の中にも入ってきます。
伊良部では蛇が家の中をぐるりと回って出て行くと妊娠の知らせだという言い伝えがあります。
実際、家の中で蛇を目撃した人にお嫁に行った娘が懐妊したという知らせが入ったそうです。
道路を横切る白い大蛇を目撃した人もいます。
思わぬ場所で蛇を目撃した場合は何かの前兆であると言われています。
蛇に限らず、暑い時期に御嶽のそばを通ると涼しく感じられたり、入り江沿いの御嶽の近くの浜は海が穏やかなときも波がざわついていたり、神願いをせずに御嶽の近くの工事に入った業者さんに不幸があったりと不思議な出来事は日々どこかで起こっています。
そんな事もあるからでしょうか、今でも伊良部島では自然を畏怖し敬う事が息づいています。



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伊良部の不思議】
<スーフツミー>
白鳥崎の東側、伊良部島の西海岸のあずまやの近くにスーフツミーと呼ばれる場所があります。スーフツミーとは「潮吹目」と書くそうです。
文字通り汐を吹く目でという意味で、強い北よりの季節風が吹く冬場や台風の時に、海に続く目のような岩の穴から海水を吹き上げていたそうです。
ところが塩害が激しいという理由でスーフツミーはコンクリートで塞がれる事になります。
穴を埋める段には、スーフツミーは神聖な場所であるため「豊穣(ユー)が無くなり、伊良部は貧乏になる」とか「伊良部大橋も架からない」とか色々な声があったそうです。
実際、穴を埋める仕事を請け負った業者さんが体調不良になったという話もあります。
スーフツミーは潮を吹くときに牛の鳴き声のような音がしたため、「牛のパナウス」とも呼ばれていました。
すぐ近くには島民を苦しめていた大フカを退治したという豊見氏親の足跡を埋めた跡も残されています。
今でも北よりの風が強く海が荒れた日には一周道路のスーフツミーの近くでは、波のしぶきがかかります。
スーフツミー (1024x691)



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伊良部の不思議】
<大竹中洞穴>
まるよしから佐和田線を佐良浜に向かう途中の北側の土地改良区内に大竹中洞穴があります。
宮古島市指定の天然記念物になっていて「うぶたけなかどうけつ」と呼ぶそうです。
宮古島市教育委員会によると「洞窟は杓文字(しゃもじ)型をした広い陥没ドリーネの崖面にあり、この横穴洞とドリーネの形成は伊良部島の地質学上貴重なところである」とあります。
ドリーネとは「石灰岩地域に存在するすり鉢状の溶食凹地」の意味で、石灰岩が二酸化炭素を含んだ水に溶かされて、造られるそうです。
石灰岩中に存在する割れ目に沿って地下水がしみ込むと、地中に空洞ができて天井が落込んで形成されることもあるそうで、有名な「通り池」も海岸にあった鍾乳洞が波によって侵食されて大きくなり、天井が部分的に崩落して形成されたものです。
大竹中洞穴は広大なサトウキビ畑のなかの窪地にありますが、そこだけ空気か違うような不思議な感じがします。
中からミヤコノロジカや人の歯の化石も見つかったそうです。
ガイドブックに載っている絶景ポイント巡りも楽しいですが、海が荒れた日や強風の日はヌドクビアブや牧山陣地壕と併せて大竹中洞穴など文化財に指定されている洞窟巡りはいかがですか?
ただし訪れる際は靴を持って行く事をお勧めします。
大竹中洞穴看板 (939x1024)  大竹中洞穴 (1024x690)



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伊良部の不思議】
<女ストーカー>
宮古方言散歩路 (731x1024)宮古島の方言に「ざー」という言葉があります。「好きな男にふられた挙句に狂った女」という意味だそうです。
平良市出身の奥平博尚氏の「宮古方言散歩路」によると「片思いのあまり、狂い、男を追い廻しつきまとい、無理心中しようと髪は長く振り乱して、生米を頭にふりかけて幽霊のように歩き廻る恋狂いの女」とあります。
伊良部でも「ざー」とか「だー」とか言うそうです。
着物を着て、ろうそくを持って、呪いのためにお墓参りしたりするそうです。
横溝正史の八つ墓村や丑(うし)の刻参りのような、おどろおどろしい世界ですが、今の言葉で言えば女ストーカーという事でしょうか。
身に覚えのある方はお気を付けください。
幸い今のところ、まるよしのスタッフに「ざー」はいませんのでご安心下さい。



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伊良部の不思議】
<伊良部のカラス>
宮古島にはカラスがいないと言われていますが伊良部島には普通にいます。
夕方には電線やモクマオウなどの木に止まってカーカー鳴いています。
伊良部島のカラスは多少小振りですが、ゴミを漁る姿も有って都会のカラスとあまり変わらないように見えます。
ある朝、異常にたくさんのカラスがまるよし近くの家の屋根に留まって、ガ-ガ-とくぐもった声で鳴いていました。不気味に思った長期滞在のお客さんが尋ねたところ、島の人たちは「誰か亡くなったのかねー」と答えます。
その日の夕方、長期滞在のお客さんには古い友人が亡くなったとの連絡が入ったそうです。
伊良部島はそんな不思議がある島です。


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伊良部の不思議】
<イノー>
沖縄の島々はサンゴ礁で囲まれて、リーフの外側の深い青と内側のエメラルドグリーンの対照が独特の景観を作り出しています。
飛行機から見える海の景色は息を呑む美しさです。
宮古島にも頻繁に足を運んでいた民俗学者の谷川健一さんの本によると、かつて沖縄の人々にとってリーフの内側は日常空間で、外側は非日常空間だったそうです。
エメラルドグリーンのリーフの内海はイノーと呼ばれ、島の人たちが暮らす現世です。リーフの外側の深い青色の海は他界です。
リーフのはるか先には死後の魂が行く世界があると信じられていました。
いまでも伊良部ではあの世の正月と言われる十六日(旧暦1月16日)には海には近づかないようとに言われています。
伊良部島・下地島の海岸では現世と他界の境界に白い波が美しく輝いています。
下地島空港イノー (1024x684)

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