2002年4月に発売され宮古島で大ベストセラーになった「読めば宮古」。そんな話が伊良部にもたくさんあります。まるよしで夜な夜な語られる伊良部の話を紹介していきます。

【んきゃーん(昔の)伊良部】
<サザエ>
旧暦の3月3日はサニツです。
女性たちが一日浜に出て春の到来を祝い、身体を潮で清める意味で潮干狩をする日です。
宮古島では八重干瀬が姿を現す日として知られています。
サニツに代表されるように大潮の干潮時の潮干狩りは島の人には大きな楽しみのひとつでした。
引き潮の時間に合わせてサザエやシャコガイ、タコなどの獲物を狙って海に出かけます。
40年から50年ほど前は海も手付かずで、サンゴや岩の隙間の穴という穴にはサザエがゴロゴロいました。
海に入らなくても大潮の干潮時には海岸を見渡しただけでサザエがまるで採ってくださいとばかりに見えたそうです。
家族や友達と出かけて、競争してサザエを採ります。
採るといっても自家消費分だけで根こそぎ採って商売にするわけではありません。
最近はアーサーを採っても新聞沙汰になる時代ですが、昔は色々とうるさく言わないのんびりとした時代でした。


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