2002年4月に発売され宮古島で大ベストセラーになった「読めば宮古」。そんな話が伊良部にもたくさんあります。まるよしで夜な夜な語られる伊良部の話を紹介していきます。

【伊良部の自然】
<ネムノキ>
伊良部島を散策するといたるところにネムノキが生えています。
ネムノキとはご存知のとおり、夜は葉を閉じるのでねむというそうです。
ねんねの木とか、眠りの木とかもいうそうで、何となくあったかい雰囲気を思い浮かべます。
言葉の響きも良く、メルヘンチックな癒し系です。
若い方はご存知ないかもしれませんが、歌手で女優の宮城まり子さんが設立した肢体不自由児のための療護施設の名前にも使われています。
ネムノキは涼しげな木陰をつくるので街路樹にもなります。
漢字では合歓の木と書くそうで、重なり合う葉の様子から中国では家庭円満、夫婦円満の象徴として庭に植える風習もあるそうです。
マメ科の植物と言うことで、伊良部島でも綿毛のような可愛い花のあとに、さやえんどうのような小さな実をつけます。
こんな具合に、ネムノキには何となく良いイメージが定着しているようですが、実は伊良部では厄介者と言われています。
農家にとってネムノキは癒しの木ではなく、畑に侵入してくるしぶとい雑草です。
道路では草刈機でバリバリと刈られ、畑の周りでは除草剤をかけられます。
植物も人間と同じようで産まれた場所によって運命が変わるようです。
ちなみに葉に触れると葉が閉じる一年草のおじぎ草や、宮古島の第三給油所の前でゴージャスな花を咲かせるホウオウボクもマメ科の植物で、ネムノキと同じような葉の形をしています。
ねむの木


「民宿まるよし公式ブログ」はこちらから

トップに戻る